To kill the mockingbird
読みました。To kii the mockingburd。邦題はアラバマ物語。
舞台は20世紀前半の南部アメリカ。ある家族の転機となる三年間を娘のスカウトが回想するって形で進んでいくんです。ぶっちゃけあらすじなんてどうでもよくて、このスカウトの父ちゃんのアティカスがめちゃめちゃかっけえ。
この時代の南部アメリカは黒人差別が根強く残っていて、近隣住民の人たちはみんなアンチ黒人。そんななかでアティカスは裁判で黒人を弁護することにある。そんなことをしたら近隣住民からバッシングを受けるのは明白なのに、それでも黒人を弁護するところとかファンキーでかっこいい。時代の風潮に惑わされずに弱者を助けるんですね。ひゅー、かっけー。
他人の気持ちを本当に理解したいんだったら、まずは他人の気持ちにならないと絶対理解なんてできないからねっていうセリフがあるんだけど、本当にその通り。その通りなんだけどなかなかできない。でもアティカスは平然とやってのけるんだもの。アティカスは黒人が差別されていた時代でも黒人がどんな境遇であるのかをしっかり理解できていたに違いない。最強。そんな人間になりたい。
実際この小説はアティカスがかっこいいだけじゃなくて、子供二人の成長だとか、mockingbirdが意味するものとか、大人社会と子供社会の違いだとか、色々考察されててその辺を知るのも面白かった。大学の授業の教科書として読んだので先生の解説付きで最高でした。
ハックルベリーフィンを呼んでジムの訛りっぷりにうんざりしたあとに読んだから、ものすごく面白く感じた。やっぱり小説を読むときは自分が好きなタイプの登場人物が出てくるととても面白く感じる。今回はアティカス。ハックも結構好きだったけど。
せっかくアメリカにいるんだし、色々アメリカ文学を読み漁りたいなって思う。留学も残り1ヶ月半ほど。はえ。
おしまい。